パンケーキ?ホットケーキ?
歴史の始まりから各国の違い、最近の流行まで
パンケーキとは、小麦粉に卵やベーキングパウダー、砂糖、牛乳、水などを混ぜた生地を、鉄板やフライパンで焼いたものを言います。日本では長年「ホットケーキ」として親しまれ、近年では「パンケーキ」と呼ばれるようになり、種類も豊富になりました。
しかし、その歴史について知っている方は少ないのではないでしょうか。どこでいつ始まったか、各国の違いについて、そして日本のブームまで紐解いていきます。
始まりは紀元前という古い歴史
最初にパンケーキが作られた記録はないものの、パンケーキの歴史は古代ギリシャまで遡るといわれています。当時は小麦粉と水の生地を熱した石で両面焼いていたとされています。
そして初めて文献に登場するのは16世紀に入ってからです。18世紀には料理書にパンケーキが頻繁に登場するようになり、19世紀にはあらゆる階層の人々が食べるようになります。
19世紀の終わりにはアメリカでパンケーキ粉が発売され、気軽に食べられるようになりました。
日本では明治に紹介され、大正に提供され始める
1884年に雑誌で「パンケーキ」とはどんなものか紹介され、1923年に東京のデパートの食堂で「ハットケーキ」という名前で出されたのが始まりと言われています。そして1931年には「暖かいケーキだからホットケーキ」と名付けられ、ホーム食品から「ホットケーキミックス」が発売されました。 その後発売されて人気を博した「森永ホットケーキの素」は甘いものであったため、日本では長年ホットケーキは甘いものとして浸透しています。
ホットケーキとパンケーキの違い
本来は同じものですが、アメリカではよく食べられる「パンケーキ」は生地が薄いもので、「ホットケーキ」と呼ばれるものは厚めのものが多いようです。
他に、ホットケーキは甘く、パンケーキは甘さ控えめにするなど、違いを出しているところもあります。
「パンケーキ」がブームになった日本
2010年、原宿にパンケーキの有名店が次々とオープンした事がきっかけで、ブームとなりました。ホットケーキにシロップとバターが定番だったところに、生クリームやフルーツをトッピングし、色とりどりでオシャレなスイーツとして広がりました。そして分厚いふわっとしたパンケーキや、しらすをトッピングしたパンケーキまで各店工夫を凝らし、大ブームから5年経った今も人気が衰えることがありません。
※画像はウィキペディアより引用
プリンゼン
パラチンタ
スエーデンのパンケーキ