パンケーキにまつわるあれこれ。
知っているとちょっと自慢できる豆知識
スタンダードなレシピでもアレンジレシピでも、パンケーキの材料として使われる素材の王道は「小麦粉」「バター」「砂糖」そしてトッピングに「メイプルシロップ」ではないでしょうか。今回は素材それぞれの豆知識をご紹介いたします。
スイーツに欠かせない小麦粉の豆知識
小麦粉は約5000年前の古代エジプトではすでにパンのようにして食べられていました。現在スーパーでよく見かける小麦粉は「強力粉」と「薄力粉」の2種類。この違いはタンパク質の割合の違いで、12%以上が強力粉、8.5%以下は薄力粉と呼ばれます。パンケーキに使うのは仕上がりの柔らかな薄力粉。生ものではないので菌で傷めることはありませんが、酸化してすっぱくなることはあります。湿気に弱いので保存は密封して冷蔵庫がおすすめですよ。
パンケーキには重要!バターの豆知識
バターはその昔、塗り薬としても使用されていました。紀元前300年頃のギリシアでは敵国を攻める際の戦闘での負傷時や、遠征中に猛獣に襲われた時など、バターを使用していました。傷口に塗り化膿を防いだそうです。古くは約5000年前に作られたとみられるバターがアイルランドで発掘されています。大昔はそのまま食べる他、税金の支払いや飢饉への備蓄として重宝されていました。
甘いものが美味しいは万国共通。砂糖の豆知識
砂糖の歴史も古く、約2500年前に東インドでさとうきびの絞り汁を煮詰めて砂糖を作る方法が発見されたと考えられています。古代エジプトでは砂糖を香辛料や生薬として扱っており、日本でも奈良時代に伝わった頃には薬として扱われていました。砂糖の1人あたりの年間消費量はブラジルの57㎏に対し日本は16㎏と、先進国の中でも消費はかなり低くなっています。(参考:http://sugar.alic.go.jp/japan/data/wj-(9).pdf)意外ですね。
ヘルシーでミネラル豊富。メイプルシロップの豆知識
メイプルシロップはサトウカエデの樹液を煮詰めて作ります。起源は北アメリカのインディアン達だとされています。もともとはしっかり煮詰めたメイプルシュガーという固い飴のようなものでしたが、1900年代にシロップの形状が多く作られるようになりました。メイプルシロップにはポリフェノールが54種類も含まれていて、アンチエイジングにも効果的。今ではメープルワインなんかも売られています。
そもそもの歴史も古いパンケーキ。材料はシンプルですがそれぞれ深い歴史をもっています。パンケーキの根強い人気の秘密はシンプルな素材にあるのかもしれませんね。